PAFE・オーストラリアニュース
(by ハイランド真理子)

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<PAFE 2006年秋号>

世界どうぶつ事情 オーストラリア SIDNEY, AUSTRALIA

動物が持つ治癒能力を引き出したい
お子様にぴったりのハーブとガーデニング教えます
文・写真 ハイランド真理子

草を噛む理由が知りたくて

オーストラリアのシドニーで、ナチュロパス(Naturopath自然療法医)として活躍、テレビや雑誌などマスコミでもおなじみのサラ・グリフィンさん。もともと動物看護士だったサラさんは、オーストラリア初のドッグウォーキングの会社を始めた後、現在は、動物と自然療法をミックスしたコンサルティング業務をおこなっている。

彼女がハーブに興味を持ったのは、ドッグウォーキングしている時に、犬たちが草むらに群がったり、草を噛んでいたりするのを頻繁に目撃したからだという。その理由を知りたくて、サラさんはハーブについて学び、ナチュロパスの資格を取得。子供の時からガーデン作りに熱心だった家庭で育ったこともあり、ハーブガーデンについても造詣を深めた。

お宅を訪問してアドバイス

 サラさんを訪れる飼い主の相談事で最も多いものは、アレルギーの悩みだ。獣医師の紹介で来る人も多い。依頼を受けるとサラさんはまずお宅を訪問し、犬や猫たちの暮らす環境を点検する。もちろん、彼らが普段歩き回る庭や庭にある草もチェック。まさかと思うような普通の雑草がアレルギーの原因となっていることもある。
次いで多い相談事は、神経痛。また、分離不安症などの精神的なストレスを持つ犬たちも彼女の助けを借りに来る。

ちなみに、彼女が推薦する犬にも猫にもいいガーデンハーブは、カウチグラスとキャットグラス(猫草)、それからキャットニップ(イヌハッカ)である。キャットグラスの表面には繊毛があり、これを飲み込むことで、動物たちは喉内のばい菌や胃の中の害になる内容物を除去する。また、動物たちは、植物が体内から出す自然の抗生物質などを利用し、自分たちの病気の治癒に役立てることができるのだともいう。
マリーゴールド(金盞花)も庭にどうぞ、とサラさん。動物たちは、マリーゴールドの花弁を傷口に触れさせ、傷を癒すのに使っている。
ハーブがあると、犬は主に噛んでその効用を得るが、猫は、匂いを嗅いだりその上に寝転んだりしてその効果を得る。犬も猫も匂いを嗅ぐことでその脳が刺激される……。
動物たちをハーブと共生させることは、彼らの暮らしをより健康的で快適なものにしてあげる1つの方法だ。最近は動物園にハーブガーデンを作る例もあるそうだ。