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<DogWorld/ドッグワールド 2005年11月号>
リスナー数20マン!
ペット専門のラジオ番組
オーストラリアでタダ一つペットだけを取り上げているラジオ番組があります。
これは、一般ラジオではなく、衛星を通じてコミュニティーラジオと言われる地域専用ラジオ放送なのです。番組は、またインターネットを通じても放送されます。
私のところには、毎週メールでこの番組が届きます。この番組の生みの親であり、しかも番組の製作者で、おまけに司会まで勤めているのは、動物無しには生きていけないペット愛好家夫妻のブライアン・ピックリングさんとケイ・ブラウンさん。毎週欠かさず番組を聴いている私は、早速、この二人に話を伺いました。
「この番組のパートナーで僕の妻であるケイ・ブラウンは、その昔ブリスベンでFMラジオ局に働いていた時に知り合いました。以来もう二十年以上もの間、様々なラジオやTV番組、またインターネットのプロジェクトなどで一緒に働いてきたのです。それが、数年前に、二人の犬好きが高じて、犬をデジタル登録して、いざと言うときにすぐに探し出せるDOG−E−DATAシステムを作り上げました。システムの利用者に毎月ニュースレターを発行して届けることから、それが切っ掛けとなってラジオ番組まで発展してしまいました」とブラウンさん。
「どんな番組にしたらいいかは試行錯誤でした。最初はドッグ&ミュージック。犬の話だけではもたないかも知れないと音楽もいれましたが、結局は音楽を止めて犬の話だけになりました。ところが、そのうちに、聴取者から犬だけでなくペット全般、また動物全般の話もして欲しいと要望があり、現在のPETTALK
RADIOのスタイルになりました。コミュニティ放送も、最初は、私たちの住む地域だけの放送だったのが、その後、オーストラリア全国に衛星を通じて放送され始めて、今ではオーストラリア中の180ものコミュニティで放送されています」と奥さんのケイ。
オーストラリアの一般ラジオ放送は地域ごとに別れていて全国放送がありません。ですから、この番組は全国をカバーしている珍しい番組。この番組のスポンサーには、オーストラリアの有力なドッグフード会社スーパーコートがついていますが、最初からスポンサーがついていたわけではなく、スポンサー探しには大変苦労したと言っています。しかし、この番組は、初期の頃から、オーストラリアを代表する動物行動学のジョアン・リゲティ氏や、動物トレーナーでTVでも知られるスティーブ・オースティン、また、オーストラリアいち有名でTVのスーパータレントとしても知られるドクター・ハリー・クーパーなどが協力をしており、今では、ドクター・ハリーとスティーブ・オースティンが番組の共同司会者にまでなっています。TVとの相乗効果でラジオの評判もますます高くなってきました。
このペットトークラジオの聴取者は、インターネットで聴くことが出来ますから、オーストラリア国内だけでなく、アメリカや英国、NZなどにも広がっています。ちなみに、インターネットのアクセス数は月に2万件以上にも渡るといいます。また、コミュニティ放送を通じてこの番組を聴く聴取者の数は15万人から20万人で、これは、オーストラリアの人口を考えれば、かなりの人気番組だということができます。
先に述べたTV番組の人気者2人が直接聴取者の質問に答えるコーナーもかなりホットで、月に600件ぐらいの質問が来るとか。「あまり多くて全部の質問に答えきれません。実はそれが悩みの種」とブライアン。9月のある週にはこんな質問がありました。「私は16歳です。私の大好きな犬が今重病に罹っています。獣医さんには、いつまで持つか分からないと言われました。彼女は、痛みでとても苦しんでいます。彼女を苦しませたくない。でも、彼女を安楽死させたくないのです。どうしたらいいか教えてください」答えたドクターは、「質問を読んで涙が出てしまいました。本当にどうしたらいいのか答えが出ませんね。でも、安楽死をさせる決心をする時には、次の質問を自分に投げかけてみましょう。
確かに、動物にも、人間と同じように、痛みを和らげる緩和ケアというケアが現在はあります。でも、まず、あなたが、ペットに四六時中つきあってそのケアができるか。現実的な問題を言うのは嫌ですが、実際、緩和ケアには大変なお金がかかります。あなたには資金的な余裕がありますか?獣医にもうもたないといわれたといいますが、セカンドオピニオンを聞くのも1つ。もしかして、2番目のドクターはもっといい治療法方を知っているかもしれません。でも、どうしても、安楽死させてあげなければならない時には、家の中で、最後まで愛情深い環境でサヨナラを言うことができます。彼らの一番好きな場所で一番好きな人たちに見守られてあの世に行くことができるように獣医に往診してもらうこともできるでょう。
それから動物たちは死について人間と同じような考えを持ちません。従容とその死を受け入れていきます。もっとも、そんなことを聞いたからと言って心は晴れませんよね。ですから、悲しいときには心から悲しむことです」。 |