愛犬の友・オーストラリアニュース
(by ハイランド真理子)

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<愛犬の友 ワールドドッグレポート> 
〜2007年5月号〜

動物理学療法セミナー開催 2007年3月

私事で申し訳ないが、今回は私がオーガナイズしたメルボルンの動物理学療法のセミナーのことをレポートさせていただきたい。

これは、前に、本誌でも紹介させていただいたオーストラリアの動物理学療法士、ミシェル・マンクのリハビリセンター、ドッグインモーションで開催したもので、獣医師、ハイドロセラピスト、アニマルマッサージ師、そして家庭の主婦など、様々なバックグランドを持った方々が30人近く参加してくれた。

こんなに多くの方が犬のリハビリに関して関心を持ってくださったことに驚いているのは実は、セミナーのオーガナイザーの私自身。更に、会場の関係などで、今回お断りをしなければならず、次回のセミナーを待っている方々もたくさんいる。

参加者の中で割合の多いのは獣医師。既にリハビリ部門を持っている獣医医院の獣医師や、これからリハビリ部門を作ろうとしている獣医師や獣医看護士。皆、忙しい時間を縫って遥かメルボルンまで飛んできてくれた熱心な方々である。参加者である獣医師の何人かは「リハビリは最近の日本の流行のようになり、正式な資格や知識を持たずにビジネスとして先行させる傾向に危機感を感じている」と語り、既にハイドロセラピーやアニマルマッサージ師としてビジネスを始めている人々は「理学療法の知識と技術を得て、今後は獣医師と連携をさせたい」と語る。

中でもユニークな参加者は人間の理学療法士。動物の理学療法を学びたいがどこで学んでいいか分からず、しかも英語の限界もあるため、長い間私は相談を受けていた。実際、今回は都合で参加できなかったが、既に何人もの理学療法士からセミナーについての問い合わせがあり、彼らが今後動物理学療法を学んでくれると、大変心強い。

さて、今回のセミナーが実施できたのは、通訳を引き受けて下さったルール久枝さんがいたからだ。彼女は、元々浦和競馬場の獣医師であったが、オーストラリア人のご主人と結婚し、現在は、オーストラリアに住んでいる。彼女は、近い将来、オーストラリアの獣医師資格をとり、動物、特に馬のリハビリセンターを作りたいという希望を持ち、理学療法セミナーにうってつけの人材であった。

セミナーは、理学療法とは何か、理学療法的診察方法、理学療法的治療方法などの基礎が内容。理論を学ぶだけではなく、たくさんの犬を連れてきて、参加者全部が実技で学べるように工夫した。実際、オーストラリアで動物理学療法士になるためには4年の理学療法資格、1年の動物理学療法資格が必要で、それをたった5日で網羅するのは不可能ではあるが、この後、今年9月に再度メルボルンでセミナーを実施すると同時に、今年中に、ミシェル・マンクのセミナー&ワークショップを日本で実現したいと思っている。