愛犬の友・オーストラリアニュース
(by ハイランド真理子)

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<愛犬の友 2006年1月号>

オーストラリアからスゴイ奴らがやってくる!

動物検疫犬が成田国際空港デビュー


今年、日本の農林省動物検疫所は、検査指導の充実強化の一環として、成田国際空港に、動物検疫犬を試行的に導入することを決定しました。家畜の悪性伝染病は、一旦国内に侵入すると、畜産業だけでなく、国民生活にも甚大な影響を与えますが、その発生は感染した動物や病原体に汚染された畜産物の持込が原因になっています。海外旅行客の持ち込み携帯品の水際検査によって摘発される輸入禁止品が年々増加する傾向にあるため、諸外国は"クアランティンドッグ"と呼ばれる犬たちを導入して、畜産物の確実な摘発をするとともに、輸入検疫制度のアピールなどに効果を挙げており、日本でも、その導入が決定されたものです。

そして今、動物検疫犬とハンドラーが、現在オーストラリアでトレーニング中。 今年12月の初めに成田でデビュー予定になっています。

なぜ、オーストラリアでトレーニング?と思われる方がいるかも知れませんが、オーストラリアは世界で最も検疫制度の厳しい国としても知られており、検疫犬プログラムも、12年前に2頭から始まった検疫探知犬たちが、今ではオーストラリア各地の空港や郵便の集配センターに100頭以上も配置さていて、世界でもトップのクオリティだとされているからです。 

空港で働いている犬たちは主にビーグル犬たちで、彼らは受動的なプログラムで訓練されています。受動的プログラムというのは、探知物を見つけたら、探知物の前に座ってハンドラーに合図して、ハンドラーが確かに禁止品目を見つけたら褒美をもらう方法。 能動的なプログラムというのは、郵便の集配センターで、禁止品目が入っている箱や包みなどをハンドラーに開けて教える方法です。メールセンターで働く犬たちは、ビーグル犬ではなく、ラブラドールやその雑種など様々な犬たち。ビーグル犬も含めて、オーストラリア各地のシェルターや家庭から引き取られた犬たちばかりです。とりわけ悪戯だった犬たちが優秀な検疫犬になる例が多いといいますから、このプログラムは、捨てられた犬たちや捨てられそうになる犬たちが、彼らの新しい人生を歩みだすのにも役立っています。

現在オーストラリアのシドニーで、オーストラリアやニューカレドニアなどの係官たちと一緒にトレーニング中の、農林省動物検疫所の國分英行氏と濱名仁氏のお二人。そして、二人と共に、日本最初の動物検疫犬となるのは、クレオとキャンディ。オーストラリア政府が唯一政府公認のトレーナーと認定しているスティーブ・オースティン氏(写真上)の下で、毎日厳しい訓練が続けられています。「犬たちの訓練も大切ですが、十分に訓練された犬たちの能力を活かしていくにはハンドラー教育が更に大切」とオースティン氏は主張します。 

ところで空港で働く犬たちは仕事中。彼らを見かけても話しかけたり触ったりしないようにご注意。また、犬たちが皆さんのバッグの前に座ったら、ハンドラーの指示通りぜひ協力してくださいね。